昔ながらの縁側で家族団らん

昔ながらの家が大好きな施主様は、縁側が欲しいというのがご要望の１つで、中庭をコンセプトにしている私達の新しい試みでした。
また、できるだけLDKを広くしたいという事でしたが、ただ広くするだけでは掃除をする面積や無駄な予算が増えるだけなので、リビングだけを広くしその分個室は最低限の広さにしました。
そして吹き抜け天井にする事で圧迫感をなくし、夜になるとペンダントライトの浮いた光、スポットライトのシャープな光、ロフトの木の格子から溢れる光の３つのシーンを演出できるようにしました。

キッチンの横にはご家族との写真をたくさん貼りたいという事でしたので、磁石が付くガルバリウム鋼板の壁をご提案し、ガルバリウムや木目の模様を縦にする事で和なイメージになるようにいたしました。

磁石がくっつく壁に家族の思い出を飾る

キッチンの横壁には黒のガルバリウム鋼板を使い、磁石がくっつくようになっています。「家族の写真を沢山貼りたい」とのご要望をいただき、ありきたりじゃない方法を考えこの形に行き着きました。思い出の写真や、ポストカード、家族へのメッセージはもちろん、季節ごとに壁を飾って楽しむなんて事もできます。壁に穴を開けずに様々な飾り付けができるので、家族の恒例イベントになればステキですね！

気軽に使える和室

扉を付けずにリビングに隣接した和室は、パッと使えてとても便利！ 完全に独立した和室は、どうしても使う機会が減ってくるものですが、これなら工夫次第で色々使えます。例えば、子供が学校から帰ってきた時に宿題をしたり、在宅ワークに使ったり、気分転換に読書をするのもいいですね。跳ね上げ式のテーブルを造作し、必要な時は机として、必要なければ下げておけ、人数や使用用途に合わせて使えるようにしています。
半分は壁で遮られているので、集中したい時のもバッチリです！

見どころ

三角屋根のお家ですが、軒(のき)をなくしているので風の影響を受けにくく、強風で家が揺れるのを防ぐ効果があります。大きく揺れると家を傷める原因にもなるので、なるべく家への負担を減らす設計をしています。

玄関入ってすぐに手洗い場があるので、帰ってきて真っ先に手を洗うことができます。お子様にも手洗いしやすい高さで、手洗いの習慣化ができるのがいいですよね。近年では気にされる方が増えてきているので、あなたも考えられてはいかがでしょうか。

玄関から各部屋まで杉材を区切りなく張り、空間のつながりを演出し、全体を一つの空間として認識できるよう心がけました。こうすることでお家が広く見える効果があります。

キッチンには焼き杉を使い、和テイストに華を添えています。既製品の化粧板とは違い、本物の焼き杉はとても雰囲気が良く、こだわりとオリジナル性がぐっと高まるいいアクセントになりました。

リビングから畳が見えるので気分的にもほっこりし、い草の香りについつい寝っ転がりたくなりますね。和室に関しては1つ前の説明もご覧下さい。

リビングに隣接した部屋の引き戸は吊戸(つりど)を使用しているので、床にレールがなくバリアフリーとなります。レールにほこりが溜まらず、開け閉め時に床を通して音が伝わらないのが特徴です。

玄関入ってすぐに土間があり、そのままバイクガレージへと繋げています。和の雰囲気を崩さぬようすだれを使った引き戸を使用し、バイクが入っていることを感じさせない仕様となります。見せるのか、隠すのかを施主様から伺い、ご希望に沿った形でお家に溶け込むように設計しています。

洗面、室内干し、衣類収納を一つの部屋にまとめる事で、洗濯物の動線を最短にしています。洗濯から収納までを一気に片付けられるので、歳をとっても体に無理なく家事を済ませることができます。

※写真撮影時は駐車場や玄関アプローチ、庭などの外構が仕上がっていない状態です。