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外構に植栽 -基礎知識-2024.10.16

外構に植栽 -基礎知識-

投稿日:2024.10.16

外構に植栽 -基礎知識-

外構に植栽を取り入れることで、外観をより一層美しく作り上げることができます。
適切な植栽の選び方、維持管理方法を知らないと、逆に手間がかかるだけでなく、望んだ効果を得られないこともあります。
植栽の基本知識を理解することは、魅力的な外構空間を手に入れる第一歩です。

今回は、外構に植栽を取り入れる際の基礎知識、具体的な植栽の種類や特徴、維持管理方法まで余すことなくお話しします。
それではご覧ください!

外構をおしゃれにしてくれる植栽の魅力と効果とは

外構に植栽を取り入れることで、一気に魅力的になります。
まずは、植栽がどのように外構の空間を変えるのか。そして、具体的な効果について詳しくお話しします。

見た目を楽しめる

植栽を取り入れることで、庭や外構の見た目が一段と美しくなります。
植物の色や形、季節ごとの変化が視覚的に楽しむことができるからです。
春には桜が咲き誇り、夏には鮮やかな緑が目を楽しませ、秋には紅葉、冬には常緑樹の緑が映えます。
美しいコントラストができ、視覚的にも広がりを感じることができます。

花や葉の香り、風に揺れる様子、太陽に照らされて外壁に伸びる影。
五感で楽しむことができます。
ライトアップをすることで、昼間とは違った印象を作ることもできますね。

目隠しになる

程よく植栽をすることで、プライバシーを確保する目隠しになります。
プライバシーを守りつつ、自然な景観を作り出すことができるんです。
生け垣でない限り、人が動くと見えてしまいますが、よほどじっくり見ない限り意外と分からないものです。
カモフラージュ効果に似ていますね。

植栽をすることで起こるデメリット

こんな感じで植栽には素敵な魅力があるんですが、同時にいくつかのデメリットも伴います。
次は、植栽を考える際に知っておくべきデメリットについてお話しします。

維持管理

植栽を健康に保つためには、定期的な水やり、肥料やり、剪定などの手間がかかります。
これらの作業を怠ると、植物が枯れてしまうリスクが高まります。

植物によりますが、夏場の暑い時期には水やりが必要ですし。
剪定を怠ると枝が伸び放題で見た目が悪くなるだけでなく、病害虫の被害も受けやすくなります。
維持管理作業は、植物を健康に保つためにはある程度は必要な作業なんです。
これを怠ると、美しい景観を保つことが難しくなってしまいます。

お掃除

植栽を取り入れることで、落ち葉や花の掃除が頻繁に必要となることがあります。
植栽は自然の一部であり、季節によって葉が落ちたり、花が散ったりするため、庭や周囲に溜まることがあります。
これを定期的に掃除しないと、見た目が悪くなるだけでなく、滑りやすくなったり、水はけが悪くなるなどの問題も生じます。

わたしの実家には、家の裏に隣家からの目隠し用にシンボルツリーを植えています。
その樹の落ちた大量の葉が水はけ用の穴を塞いでしまい、先月の大雨の後小さな池ができてしまいました。
また、花の種類によっては、春や夏に花びらが散り、掃除しなければならないことがあります。

外構植栽の基本と選び方

外構を美しく機能的に整えるためには、植栽の基本を理解し、適切な植物を選ぶことが重要です。
本節では、外構植栽の基本と選び方を解説します。
外構植栽の成功には、植物の特性を理解し、環境に適した選び方をする必要があります。
それでは、植栽の種類とその特徴を見ていきましょう。

常緑樹か落葉樹か

常緑樹は一年中緑を保つため、視覚的な安定感があります。
一方、落葉樹は、花が咲いて実がなり、紅葉して葉が落ちるといったように四季の移り変わりを楽しむことができます。
どちらも葉は落ちるのですが、常緑樹は、一年を通して古くなった葉が少しずつ落ちていき、葉が生え替わっていきます。
落葉樹は、一般的には秋に一度にドサッと葉が落ちます。

気候に適した植物選びとメンテナンスのしやすさ

植栽を選ぶ際には、その地域の気候に適した植物を選ぶことが重要です。
気候に適した植物を選ぶことで、維持管理も容易になります。
気候に合わない植物は成長が遅れるか、場合によっては枯れてしまうことがあります。
また、植える位置も考える必要があります。
植物によっては、午後も日があたる位置に植えてしまうと西日で葉が焼けてしまって枯れてしまうものがあるからです。

外構植栽向けのシンボルツリー

その名の通り、シンボルツリーは庭や外構において一番存在感を放つ植栽です。
そのため、家全体の印象を左右するものです。

落葉樹

  1. ジューンベリー:春には白い花が咲き、夏に赤い実がなり、秋に紅葉して落葉。季節の移り変わりを感じることができ、一年を通して楽しめます。成長は比較的遅め
  2. ヤマボウシ:大ぶりの白い花が咲きます。ジューンベリーと同じく、花、実、紅葉と三拍子揃っています。こちらは紅葉は冬です。西日が強い位置に植えると葉が焼けてしまうので注意
  3. アオダモ:白樺のような白い幹をしています。成長が遅いので剪定など高さの管理がしやすく、虫や病気に強くて枯れにくいので育てやすい

常緑樹

  1. シマトネリコ:白くて少しフワッとした小さな花が咲きます。病気や虫に強く、植える場所を選ばない。成長が早いので年に1~2回の剪定が必要ですが、適当に切っても樹全体の形が変になりにくい
  2. 常緑ヤマボウシ:ヤマボウシの常緑樹タイプ。大ぶりのきれいな白い花が咲きます
  3. オリーブ:まっすぐ育つ直立型と横に広がる開張型があります。シャープな形の葉であるため、大きく育っても圧迫感が少ない。成長速度は遅い(早い種類もあり)

植栽の計画

外構植栽の設計と配置は、庭や外のスペースを美しくするための大切なポイントです。ここでは、初心者にもわかりやすく、植栽をどう計画すればよいか、順を追って説明します。

土地の使い方と植物の配置

最初に考えるのは、どの場所にどんな植物を植えるかということです。
日当たりの良い場所には日光を好む植物を、日陰には日陰でも育つ植物を選ぶことが大切です。
無計画に植物を植えると、元気に育たないだけでなく、見た目もごちゃごちゃしてしまいます。

植物の選び方と全体のバランス

次に、どんな植物を選ぶかですが全体のバランスを意識しましょう。
背の高い木や低い木、広がる植物などを組み合わせて、バランスよく配置することが大切です。
色や葉っぱの形、成長の早さなども考慮して、景色がまとまった感じになるようにしましょう。
例えば、シンボルツリーを植え、その周りに低木を配置することで、外構全体が美しく見えます。

色と高さの工夫

外構をより魅力的にするためには、植物の色や高さをうまく組み合わせることがポイントです。
緑の植物を中心にしながら、赤や黄色の花をところどころに入れると、視覚的にも華やかになります。
さらに、高さの異なる植物を段々に配置することで、立体感が出て、まるで自然の景色のような深みを感じられます。
高さと色のバランスが取れると、全体がまとまった美しい空間になります。

植栽後の維持と管理方法

植栽した後、庭の美しさを保つためには、定期的な維持と管理が必要です。
どんなに素晴らしいデザインでも、適切なケアをしないとその美しさは長続きしません。
ここでは、植栽後の基本的な管理方法について、分かりやすくお話しします。

水やり

水やりは、植物が健康に育つためにとても大事です。
水の量やタイミングを間違えると、植物が枯れたり病気になったりします。
夏は乾燥しやすいので水をよくあげますが、冬はあまり必要ありません。
水をあげすぎても、根が腐る原因になるので注意が必要です。
また、朝か夕方に水やりをすることで、蒸発を防ぎ、植物が効果的に水を吸収できるようにします。
特に夏の暑い日中は、蒸発が早いので避けましょう。

剪定と成長管理

剪定は、枝を切ることで植物の形を整えたり、健康に保つ作業です。
適切な剪定は植物の健康状態を保ち、新しい成長を促進します。
また、過度な成長を防ぎ、庭の全体的な美観を整える役割も果たします。
他にも、害虫の侵入を防ぐためにも剪定は有効なんです。

剪定は時期と方法に注意が必要です。一般的には、春先から初夏にかけての新芽が出る前に行うのが良いとされています。
剪定の際には枯れ枝や病害虫の被害を受けた部分も同時に取り除くことで、植物全体の健康を維持しやすくなります。

剪定の仕方やタイミングは、植物の種類によって異なります。
そして、きれいな樹形を保つためにある程度剪定に知識な必要なものもあります。
シマトネリコのように適当に枝を切っても樹形がくずれにくいものがありますし、成長が遅いのでそもそも剪定の頻度が少ないものもあります。
植物を育てるのが大好きな方でなければ、剪定にかかる手間を減らすためにそういった樹を選ぶことも一つの手ですね。

最後に

外構植栽は、外構の景観を高めるだけでなく、住む人や家に訪れたお客さんにも視覚的な安らぎを与えてくれます。
手間がかかる部分はありますが、種類を選べばその手間も多く省くことができます。
また、家を建てたときに記念にシンボルツリーを植えれば、樹の成長を見るたびに時の経過を感じることができます。
ベルズワークスでは、家の外観にあう植栽などご提案できます。
家を建てたとき、外構に植栽を考えている方はぜひベルズワークスへ!

投稿者:悠木櫂

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