お家の屋根をしっかり守るために重要な屋根材。
屋根材は数多くありますが、人気でよく使われているものには大きく分けて3つあります。
その3つが、瓦・スレート・ガルバリウム鋼板です。
ちなみに、一番使われているのは、スレートです。
私が、この3つの中でどれをおすすめするかと言いますと。
結論を言います。ガルバリウム鋼板です!
屋根材にはガルバリウム鋼板!これ一択!だと考えています。
今回は、屋根材のお話です。
ガルバリウム鋼板の屋根材について、あますことなく魅力をお話しします。
それではご覧ください!
屋根材の種類と特徴
瓦:粘土やセメントを原料にした屋根材
- 耐久性が高い:屋根材の中でもトップクラスの耐久性があります。雨、雪、風、日射線など、厳しい天候にも強い!日本の変化する気候条件にも適しています
- 重量がある:屋根材の中では、トップクラスの重量です
スレート:セメントに繊維素材を混ぜて薄い板状に加工したもの
- 天然素材の場合は高コスト:天然スレートは自然の石を使用するため、入手が難しく、高価になりがちです
- 重量がある:天然スレートは重量がかさばるため、瓦についで重量があります
- 人工の場合はコストダウン、軽量化:人工スレートは、天然物の高コストと重量の問題を解決します。その分、天然素材に比べ耐久性が低いので、メンテナンスが必要になります
- デザイン性豊か:様々な色彩、形状、デザインがあります
ガルバリウム鋼板:ガルバリウムという合金でメッキされた鉄
- 軽量:軽量なため、家自体の重量が軽い
- 耐久性が高い:相当な衝撃でないと穴があかない。またひび割れや欠けが少ない
- ランニングコスト削減:耐久性が高いので、メンテナンスが必要ない期間も長い
ガルバリウム鋼板とは?
ガルバリウム鋼板とは、アルミニウム、亜鉛、シリコンの合金で作られた金属素材の屋根材です。
特殊な組成により非常に高い耐久性と防錆性能を誇り、そのため建物の保護に優れています。
ガルバリウム鋼板は通常の亜鉛メッキ鋼板よりも3〜6倍長持ちするとされており、サビに対しても非常に強いです。
このような特長から、ガルバリウム鋼板は近年人気が出てきていて、多くの住宅や建物に採用されはじめています。
その軽量性から建物への負担も少なく、メンテナンスコストの削減にもつながるため、非常に経済的なんです。
ガルバリウム鋼板のメリットとデメリット
ガルバリウム鋼板は、いま新築を考えている人の間で人気が出てきている屋根材の一つです。
ですが、その選択が本当に最適かどうかは、メリットとデメリットの両方を理解したうえで判断してほしいと考えています。
これから、ガルバリウム鋼板の具体的なメリットとデメリットについて詳しくお話ししていきます。
まずは、ガルバリウム鋼板のメリットからです。
ガルバリウム鋼板のメリット5選
ガルバリウム鋼板は多くの特長を持つ屋根材の中でも、コストだけでなく住む人に優しいメリットがあります。
その具体的なメリットについて詳しくお話しします。
①耐久性に優れている
ガルバリウム鋼板は非常に耐久性が高いです。
穴をあけようとすると相当な重い衝撃を加えないと無理です。
普通に生活していれば、めったにありませんよね。
もちろん凹みはしますよ。
ガルバリウム鋼板の耐久性の高さがよく分かる記事はコチラ!
2023.10.26外壁をカナヅチでぶっ叩いたらすごい結果に!
また、鉄の強さとアルミニウムの耐食性を兼ね備えているので、金属の敵である錆びにも性質を持っています。
通常のスチール屋根と比較して、ガルバリウム鋼板は数十年にわたって耐え、特に海辺や工業地帯などの厳しい環境でも安心できる耐久性があります。
②圧倒的な軽さで建物への負担が少ない
ガルバリウム鋼板は軽量であり、建物への負担が非常に少ないです。
他の屋根材と比較してガルバリウム鋼板は頭2つくらい抜けています。
約30坪の住宅の屋根が
- 瓦:約6,000kg
- スレート:約2,000kg
- ガルバリウム鋼板:約600kg
くらいと言われています。
見てください。一般的な瓦と比べてガルバリウム鋼板は瓦の約1/10の軽さなんです。
そして、この軽さが施主様の暮らしを地震から守ってくれるんです。
屋根が軽いと「家の重心が低く」なります。
逆に、屋根材が重いと「家の重心が高く」なります。
重心が高くなると、地震のときに家全体が激しく揺さぶられ、柱や外壁に負荷がかかってしまいます。
限界を超えると、柱が折れたり外壁が割れて家の倒壊につながってしまいます。
ですから、家の揺れを少なくするために家の重心を低くすることができるガルバリウム鋼板を使用しているのです。
③ひび割れや欠けることが少ない
ガルバリウム鋼板はひび割れや欠けが少ないため、長期間の美観を保つことができます。
ガルバリウム鋼板はその構造と素材の特性により、外部からの衝撃や急激な温度変化に対して強い耐性を持っています。
そのため、ひび割れや欠けが発生しにくいです。
例えば、瓦やスレートの場合、強風や物質の衝突など強い力がかかると割れてしまいます。
経年劣化によっても欠けたりひび割れが発生することがあります。
また、急な寒暖差にも強いので、凍結によるひび割れのリスクも低いです。
対して、ガルバリウム鋼板は金属なのでひび割れや欠けに強く、結果として長期間にわたり美しい外観を保ちつつ、メンテナンスの手間を削減できるんです。
ひび割れや欠けが発生するということは、地震のときに屋根から落ちてくる可能性があるということです。
避難しているときに落ちてきた瓦に当たれば命に関わります。
揺れが収まって普段の生活に戻ったとき、落ちてしまっていたら修理など後始末が待っています。
ガルバリウム鋼板だとそういった心配をする必要もありません。
地震の揺れで屋根から落ちる心配をしなくてもいいんです。
④固定資産税が安い
固定資産税とは、土地と家屋にかかる税金です。
家屋にかかる税金分ですが、どうやって固定資産税が決められているかご存知ですか?
この固定資産税の家屋分の税額は、家に使われている素材や設備が点数評価されて決まります。
この評価点が低いほど建物にかかる税金額が低くなるというわけです。
一般的に使われている屋根材(瓦・スレート・ガルバリウム鋼板)の中で、評価点が一番低いのがガルバリウム鋼板です。
点数が低いほど税金は安くなります。
戸建形式住宅用建物
評点項目及び評価点
- 瓦:10,360
- スレート:6,530
- ガルバリウム鋼板:5,290
瓦が断トツでベースの点数が高いですね。スレートとの点数差はそこまで大きくはないですが、この先何十年と家がある限り支払い続けると思うとその差は大きいですね。
⑤建築費とメンテナンス費の削減にも大きく貢献
屋根材にガルバリウム鋼板を使用した場合、かなりゆるい勾配(傾斜)の屋根が作れます。
これは、瓦やスレート屋根ではできない勾配なんです。
ゆるい勾配の屋根は、コスト面で大きな貢献をしてくれます。
それは、建築費とメンテナンス費です。
屋根の勾配が強くなるほど、屋根は高くなります。すると家の外壁面積が増え、建築費用も増えていきます。
ゆるい勾配の屋根は強い勾配の屋根に比べ、屋根の高さが低いので外壁面積が少なくてすみます。
その分、建築費用も抑えることができるんです。
また、屋根のメンテナンス時にはゆるい勾配だとそのまま屋根に上がって作業ができるので、足場を組む必要がありません。
足場分のコストを抑えることができるんです。
足場を組む費用ってけっこうするんですよ。
ガルバリウム鋼板のデメリット
ガルバリウム鋼板には多くのメリットがありますが、もちろんデメリットもいくつか存在します。
次はガルバリウム鋼板のデメリットについて詳しくお話しします。
施工費用が少し割高
何と比べるかによりますが。
例えば、よく使われているスレートよりも施工費用は割高になるので初期費用は高くなってしまいます。
数百万とはいかないものの、数十万円は高くなります。
衝撃を加えると凹んだり、傷がつく
どの屋根材にも言えることですが、物理的な衝撃によって傷や凹みがつきます。
いくら金属素材といえど、薄く加工されています。
ですので、自転車が勢いよくぶつかったり、先の尖ったもので引っ掻けば傷や凹みがついてしまいます。
サビる可能性がある
粘土やセメントでできているスレートや瓦とは違い、金属素材なのでサビる可能性があります。
もちろん、防サビ、防腐食処理が施されているので可能性は少ないです。
ですが、金属素材である以上、絶対サビないとは言えません。
防サビ、防腐食処理はされているが、その処理部分がはがれてしまうほどの衝撃や傷を受けてしまうと
その部分はサビてしまいます。
ベルズワークスの完成見学会に来られたお客様からのご質問
ガルバリウム鋼板の屋根について、ベルズワークスの完成見学会に来られたお客様からいただいた質問と回答をご紹介します。
金属の屋根だから太陽光で熱くなって、家の中の温度が上がりやすくなるのでは?
確かに金属は熱を伝えやすい性質があります。夏の暑い日に、太陽に照らされたガルバリウム鋼板を触るとすごく熱いです。
ですが、ガルバリウム鋼板は特別なコーティングによってその影響を最小限に抑えることができます。
光反射性の高いアルミニウムが含まれており、太陽光を効果的に反射することで、熱の吸収を減少させる効果があります。
さらに、ガルバリウム鋼板の屋根材には断熱材とセットになっているものがあります。
それを使っています。
また、屋根裏にはしっかりと断熱材を施工しています。
このダブルの断熱効果で、たとえガルバリウム鋼板の表面温度が高くなろうとも、家の中まではその熱は届きにくくなるんです。
ベルズワークスの断熱施工を紹介している記事です。
2023.10.19夏でも冬でも快適に過ごす「断熱」の重要なお話!
雨が降ったとき、雨粒で屋根がカンカン音がしてうるさいのでは?
ガルバリウム鋼板の屋根は、雨音が気になるという疑問があります。
金属製の屋根は雨音が大きく響くという一般的なイメージがあるからでしょう。
ですが問題ありません。
屋根裏に施工した断熱材が吸音の役割もしてくれます。
さらに、屋根裏には断熱材を隙間なくしっかり吹き付けているので、それも合わせて防音になります。
ですので、音は大きく軽減してくれます。
適切な施工を行うことで、ガルバリウム鋼板の優れた性能を活かしつつ、居住環境の快適さを保つことが可能です。
最後に
ガルバリウム鋼板も物である以上、劣化します。
表面にはコーティングもされているので非常に錆びにくいです。
しかし、いくら錆びにくいといってもそれを維持するためにも15年~20年くらいたてばメンテナンスも必要になります。
耐久性が高いといっても表面が削れるくらい傷がついてしまったら、そこが錆の原因になります。
そうなるとメンテナンスが必要になりますね。
どの屋根材もそうですが、完璧なものはないです。
ベルズワークスが瓦でもスレートでもなく、なぜガルバリウム鋼板を屋根材に選んだのは、
住む人を災害から守ってくれて、ランニングコストも比較的かからない。
家は安心して住める場所あり、そこに住む人の暮らしを想って考え抜いた末の結果なんです。
また、デザイン面ではベルズワークスが建てる家の雰囲気にも合っています。
シンプルで箱っぽい外観デザイン、玄関周りに使っている無垢の木の風合いとすごく相性がいいんです。
ベルズワークスの家づくりのテーマである「美しさと機能の追求」にマッチしています。
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