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2025.01.08

カーポートとガレージの違いを徹底解説

カーポートとガレージの違いを徹底解説 画像
投稿日:2025.01.08
更新日:

あけましておめでとうございます! 昨年は当ブログをご覧いただき、本当にありがとうございました。 今年もみなさまの家づくりの参考にしていただけるような内容をたくさん書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、新年一発目はカーポートとガレージの違いについてお話ししたいと思います。 家の大切な車を守って長持ちさせるものと言えば、そう!カーポートとガレージですね。
この2つのどちらを選ぶか迷う方も多いのではないでしょうか。 それぞれの特徴やメリット・デメリット、具体的な費用面、固定資産税の有無など、あまり知られていない情報にも触れながら深く掘り下げていきます。
あなたの住環境や用途に合わせて、最適な車の保管方法を見つけるためのヒントになれば幸いです。

それではご覧ください!

カーポートとは

カーポートとは、屋根のみを設置して雨や日差しから車を保護するシンプルな構造です。
壁やシャッターを設けないことで通気性が良く、コスト面でも比較的抑えられるのが大きな魅力と言えます。
カーポートの設置には屋根を支える柱を立てるスペースが必要ですが、ガレージほど広い面積は必要ありません。
壁がないため、車のメンテナンス時などに作業スペースを確保しやすく、風通しが良いため湿気がこもりにくいという利点もあります。
比較的スリムなデザインからスタイリッシュなデザインまでバリエーションが多く、建物との相性を考慮した設置がしやすい点も魅力です。 車の出し入れもしやすく、日常的に車を使う方には利便性の高い選択肢となります。

ただし、防犯性や車の完全な保護性能はガレージに比べると劣りがちです。壁がない分、風が強い地域や雪が多い地域であれば、十分な耐久性や耐雪性能を持った製品を検討する必要があります。

また、建物としての認定を受けない場合はがかからないケースが多いため、維持費用を抑えたい方にも適しています。 固定資産税がかからないケースとは、柱と屋根だけのカーポートです。
ガレージみたいに3面(左右と奥行き)が壁で囲まれているようなカーポートは、固定資産税がかかる可能性が高いです。(3方向にサイドパネルがついている、ガレージタイプのカーポートも該当する可能性あり)

カーポートのメリットとデメリット

カーポートのメリットは、設置コストの低さや工期が比較的短い、設置の自由度が高いことなどがあります。また、車の塗装を傷める原因になる鳥のフンや木の枝や飛来物などから守ることです。
さらに、雨による汚れが軽減されるので、洗車の頻度を減らすことにもなります。

デメリットは、壁やシャッターがないため、防犯性はガレージより劣り、台風などの吹き付ける雨や砂埃などから車を完全に守るのはかなり難しい面があります。また、積雪地域では十分な耐雪構造を用意しないと、万が一雪が積もった際にカーポート自体が損傷してしまうリスクがあることです。

設置コストの比較

ガレージに比べるとカーポートは単純な構造なので、工事の工程も少なく、設置コストを大幅に抑えやすい傾向にあります。
基礎工事や壁の建築費用がかからない分、予算が限られている場合や簡易的に車を保護したい場合にはすごく適した選択と言えます。

シンプルなカーポートの設置であれば、基本的には数万円~十万円程度で施工が可能です。 片側支持タイプ、両側支持タイプがあり、片側支持タイプの方が安くすみます。
カーポート自体の重量は軽いので、地盤改良の必要性は少ないですが、 設置場所の地盤の状態、傾斜などから必要な場合があります。 その場合は追加費用がかかります。

片側支持タイプ

両側支持タイプ

メンテナンスの悩みが少ない

シンプルな構造のため、掃除や点検などのお手入れの手間はガレージよりも少なくなります。 チェックすべき箇所が限られているため、屋根材の汚れや柱のサビなど劣化したときにも気づきやすく、メンテナンスに悩むことが少ないのもカーポートの強みなんです。

カーポートの利用に最適なケースと用途

カーポートは、予算をできるだけ抑えて車を雨ざらしにしないようにしたい方に向いています。 車の出し入れが多く、スムーズさを重視する場合にも便利です。また、壁やシャッターがないため、敷地が限られていても設置しやすく、夏場に簡易日よけとして活用したり、ちょっとした荷物の置き場として使うことも可能です。

ガレージとは

ガレージは、壁やシャッターなどを備えた建物型の車庫です。 ガレージにはさまざまなタイプがありますが、共通して言えるのは、車を天候による外部環境や第三者の視線から遮断しやすいことです。 盗難やいたずらを防ぎやすいだけでなく、雨風や紫外線などから車を強力に守ることができます。特に大切な車やコレクション車両がある場合は一考すべき選択肢と言えます。

ですが、ガレージはカーポートに比べると建設費用が高く、スペースの確保も必要となります。基礎工事なども必要となるため、施工期間が長引く場合もある点を考慮しなければなりません。 他にも、ガレージは建物扱いとなるため固定資産税が課税される可能性が高いです。

ガレージの基本的な特徴

ガレージは、壁やシャッターで完全に車を囲うため、プライバシーやセキュリティ面で優れています。 鍵付きのシャッターやドアを設置すれば、不正侵入や盗難のリスクを大幅に軽減できます。また、中のスペースを広くとれば、車のメンテナンスや趣味の作業場としても活用できます。

ガレージの種類と特徴

ガレージには大きく分けて、住宅の一部として組みこむビルトインタイプと、住宅から独立して設置する独立型ガレージの2種類があります。 それぞれ費用や設置場所に関する条件が異なるため、敷地の広さやライフスタイルに合わせられます。

ビルトインガレージ

ビルトインガレージは、住宅と一体化した間取りができるため、乗り降りまでの動線を短くすることができます。 雨の日でも濡れることなく、ガレージから家の中まで入れます。 車好きな方、バイク好きな方には、車やバイクを部屋の中から眺める間取りを設計することも可能なんです。

一方、構造的に制約がある場合や、防火地域などの法規制との兼ね合いを考慮する必要がある点に注意が必要です。

独立型ガレージ

独立型ガレージは、住宅と離れた場所に設置するため、住宅本体の設計に左右されにくいメリットがあります。 敷地に余裕がある場合、整備用の工具やアウトドア用品などをまとめて保管する広めのスペースを確保することができます。 ただし、住宅から距離があるぶん、乗り降りまでの動線が長くなる場合があります。

ガレージのメリットとデメリット

ガレージのメリットは、防犯性や保管性の高さです。 壁やシャッターに守られた空間なので、車を雨や紫外線もちろん、風が巻き起こすホコリや汚れからしっかりと守ることができます。 さらに、海沿いの家だと潮風による塩害を防ぐこともできます。
また、壁とシャッターで車を完全に覆うため、いたずらや盗難などの被害を防ぎやすいのが大きな利点です。 特に高級車やバイクなどを所有している場合は、ガレージのセキュリティ効果は大きな安心材料となるでしょう。

デメリットは、建設費用や維持費がカーポートよりは高くつくうえ、敷地条件によっては設置が難しい場合もあります。 また、ガレージは建物として認定されるため、多くのケースで固定資産税がかかる可能性があります。

車と物品の保管性

ガレージ内部の空間を活用すれば、カー用品や工具、アウトドアグッズなど様々な物品を一緒に保管できます。 車両だけでなく、ストレージとしても役立つため、倉庫としての機能を兼ね備えられる点が魅力です。 ただし、あまり物を詰め込みすぎると車の出し入れがしづらくなる場合があるので注意してくださいね。

設置にかかる費用と工期

ガレージの設置は、基礎工事やシャッターの取り付け、場合によっては電気工事なども必要となるため、全体的な費用はカーポートより高額になる傾向があります。 さらに、下のような地盤の場合は地盤改良が必要な可能性が高いです。

  1. 軟弱な地盤:田んぼや沼地を埋め立てた土地、過去に水田だった場所など
  2. 過去の調査で地盤の弱さが判明している:過去に近隣で建物を建てた際に地盤調査が行われており、その結果地盤が弱いと判断されている
  3. 高低差のある土地:傾斜地や盛土をした土地

地盤改良には追加費用がかかります。 また、工期も長くなる可能性が高いです。

ガレージのおすすめ設置場所

ガレージを設置する際は、敷地の出入口への動線や近隣との距離、道路からのアクセスなどを考慮する必要があります。 車の乗り入れがしやすく、騒音や排気ガスの影響が近隣に及びにくい場所を選ぶと良いでしょう。 また、敷地に余裕があるなら、ビルトインガレージと独立型ガレージのどちらがより適しているかも比較すると、より満足度の高い選択ができます。

カーポートとガレージの違いのまとめ

カーポートとガレージは、構造や費用、防犯性までさまざまな面で異なります。ここでは、それぞれの大きな違いを比較していきましょう。

両者を比較する際には、コストや耐久性はもちろん、セキュリティや車の保護性能も大きなポイントになります。

構造の違い

  1. カーポート:柱と屋根のみのシンプルな構造で、通気性や開放感に優れています。
  2. ガレージ:壁やシャッターで覆われており、外部環境から車を完全に保護できる

設置スペースの違い

  1. カーポート:柱を設置する最低限のスペースがあれば施工可能で、敷地が比較的狭い場合でも柔軟に対応できる
  2. ガレージ:広めのスペースと基礎工事が必要、設置できるかどうかは土地の広さや形状に大きく左右される

税金の違い(固定資産税)

  1. カーポート:固定資産税の課税対象とならないケースが一般的 (地域によって扱いが異なる場合もあり
  2. ガレージ:多くのケースで固定資産税がかかる可能性がある

費用の違い

  1. カーポート:屋根と柱がメインであるため、材料費や工事費が安く済みやすい
  2. ガレージ:基礎工事や壁材、シャッターなどを加えた総合的な建築費が必要となるため高額になる傾向る

防犯性の違い

  1. カーポート:壁やシャッターで車を囲めるので、防犯性が高い
  2. ガレージ:開放的な分、防犯面では不利

耐久性と耐雪性能の比較

  1. カーポート:耐久性の高い素材や積雪対応のモデルを選べばある程度耐えられる
  2. ガレージ:丈夫な壁や柱で構成されるため、強風や豪雪にも対応しやすい

雨風への耐性の違い

  1. カーポート:直射日光や雨を避ける効果はあるが、横から吹き込む雨や風については防ぎきれない
  2. ガレージ:車を雨や風砂、強い日差しからほぼ完全に守ることができる

カーポートとガレージ、どちらを選ぶべきか

それぞれに特性が異なるカーポートとガレージ。 実際に選ぶ際にはどのような基準で決めれば良いのかをガレージの方が向いているケースとカーポートの方が向いているケース、それぞれを例にしてお話します。
ポイントは、住む地域の気候やライフスタイルとのマッチングです。 積雪や台風などの自然環境、治安状況、さらには敷地の広さやご予算などから検討してみると最適な答えが見えてきますよ!

カーポートが向いている人

カーポートは、費用を抑えながら車をある程度保護したい方や、車の出し入れを楽にしたいという方に向いています。 また、急な雨でも少しでも濡れたくない方にもいいですね。 敷地が狭い場合でも設置しやすく、デザインバリエーションも豊富なため、家の外観に合わせやすいです。

スムーズな車の出し入れを重視する

扉やシャッターを開閉する手間がないため、車でのお出かけや帰宅の際に手軽さを感じられます。 開けて閉めるだけなんですが、毎回するとなると意外と手間だと感じるものです。 子育て世帯や毎日頻繁に車を使う方には特に便利なポイントです。

限られたスペースで設置したい

カーポートは狭い敷地でも設置しやすいので、敷地に余裕がないけれど車を保護したいという方に適しています。

デザイン性を重視したい

さまざまなデザインやカラーが用意されており、家の外観や好みに合わせやすいです。 スタイリッシュな形状を選べば、エクステリアとしても見栄えが良くなります。

簡単なメンテナンスを希望する

カーポートは構造がシンプルなことから、比較的掃除や点検の手間がかかりません。屋根材の汚れなどを定期的に洗い流す程度で、長く快適に使うことができます。

ガレージが向いている人

ガレージは、防犯性が高く、車の保管状態をベストに保ちたい方に最適です。特に高級車やクラシックカーなど、車を長期間きれいな状態で保護したい場合に有効と言えます。 また、物置や作業スペースとしても活用できるので、趣味の道具や自転車などをまとめて置きたい方にもぴったりです。

防犯性を重視したい

ガレージはシャッターを閉めることで車を外部の視線から完全に遮断でき、鍵をかければ盗難やいたずらを防ぎやすくなります。セキュリティ対策を最重要視する方には強い選択肢です。

雨風から確実に車を守りたい

壁と屋根、シャッターに囲まれた空間は、車を雨風や強い日差しからしっかりと守ります。屋外の紫外線や風雨による車体の劣化を抑えたい方にも、ガレージは大きなメリットをもたらします。

車の洗車頻度を減らしたい

外気に触れる面が少ないため、車の汚れがつきにくく、洗車の回数を減らせる可能性があります。時間を節約できるだけでなく、洗車の手間や水道代の面でも恩恵を感じられるでしょう。

多目的に使える室内空間が欲しい

ガレージは車を停めるだけでなく、物置やDIYスペースとしても活用できます。 たとえば、趣味の道具を整理したり、バイクのメンテナンススペースを設けたりするなど、ライフスタイルに合わせて使い道を広げられるのが魅力です。

ライフスタイルや設置条件に応じた選択肢

気候条件や近隣環境、家族構成など、ライフスタイルには大きな違いがあります。たとえば積雪が多い地域では頑丈なカーポートやガレージが向きますし、防犯面を最重視するならガレージが安心ですね。

用途に合わせた最適な設備選び

車を保管するだけでなく、DIYやアウトドア用品の管理など多目的に使いたいのか、それともあくまでも車の保護を重視するのかによっても、最適な選択肢は変わります。 将来的な住まいの拡張やライフスタイルの変化にあわせ、柔軟に対応できるかどうかもポイントとなるでしょう。

カーポートとガレージの選び方のポイント

いざ導入を考え始めたときに、見落としがちなポイントをあらかじめ押さえておくと、後悔のない選択ができます。

ここでは、予算面や設置スペース、自治体の確認申請など、実際に導入を検討する際の重要事項をまとめました。 これらの要素をしっかりと整理しておくことで、スムーズにプランを進めやすくなります。

予算面での確認

最初に重要となるのは、全体にかけられる予算の把握です。カーポートやガレージの本体価格だけでなく、基礎工事費や電気工事費、外構工事などの諸費用も含めたうえで資金計画を立てましょう。

設置スペースの確認と敷地の有効利用

敷地条件によっては、思うような配置ができないこともあるため、建物や境界線との距離なども考慮する必要があります。特にガレージの場合はドアやシャッターの開閉スペースまで計算して、快適に使えるレイアウトを検討することが大切です。

自治体の確認申請や固定資産税の影響

ガレージを建てる場合は、自治体への建築確認申請が必要となるケースが多いです。また、カーポートであっても一定条件を満たすと建築物として扱われる場合があるため、事前に確認しておくことが大切です。 固定資産税についても、地域や構造の違いによって課税の有無が異なるので、公式の情報をチェックしましょう。

専門家への相談

建築に関する法律や税金の仕組みは複雑で地域差も大きいため必ず事前に確認してください。 専門の工務店に相談するのが安心です。正確な工事費の見積もりや最適な設置プランを検討してもらうと、より納得度の高い選択ができます。

最後に

いかがでしたでしょうか?カーポートとガレージ、それぞれの特徴やメリット・デメリットを知ることで、あなたの住環境やライフスタイルに合った選択肢が見えてきたと思います。 どちらを選ぶにしても、車やバイクを守り、生活を快適にするための大切な設備です。

ベルズワークスは、これまでカーポートだけでなく、さまざまなビルトインガレージ付きの家を建ててきました。 いわばビルトインガレージは得意分野なんです。それぞれのご家族に合ったスタイルや用途に応じた施工を得意としており、多くの実績があります。 ぜひ施工事例をご覧いただき、具体的なイメージを膨らませてみてください。

投稿者:悠木 櫂