吹き抜けのある平屋は、なんといっても開放的で広々とした空間が魅力的です。
広い開放感のある空間で過ごすことで、心理的に多くの良い効果があると言われています。
心身のリラックス、ストレスを感じにくくなる、明るく開放的でポジティブな感情が生まれやすいなど様々です。
そんな魅力ある吹き抜けなんですが、実際に吹き抜けがある家を建てた人の中には後悔しているという声も聞かれます。開放感のある空間を手に入れようと吹き抜けを作ったことで、住みにくい家になってしまったなんてことがあるんです。吹き抜けのデメリットが、メリットを上回ってしまったからなんですね。
対策さえしていれば・・・。吹き抜けのデメリットは家を建てる段階できっちりと対策すれば、そのデメリットを大きく減少することができるんです。
今回は吹き抜けのある平屋についてです。
吹き抜けをつくることでどんなメリットが生まれ、、どんなデメリットが生まれるのか。
平屋に吹き抜けをつくって後悔した!なんてことにならないために、そのデメリットへの対策などについてもお話します。
それではご覧ください!
吹き抜けのある平屋の魅力とメリットを徹底解説
最近、吹き抜けのある平屋は、人気がありますよね。
住環境を良くして、家族みんなが快適に暮らせる空間をつくりたい、という人に注目されています。
開放感、空間の様々な活用、そして家族のコミュニケーションをスムーズにする効果。
これらの要素が組み合わさることで、住む人のライフスタイルに合わせた快適さを追求できるのが、吹き抜けのある平屋の大きな魅力なんです。
開放感が生み出す広々とした空間
吹き抜けは、空間に広がりをもたらし、圧迫感をなくしてくれます。
縦方向への視覚的な広がりを強調されるので、高い天井と開放的な空間構成によって、同じ広さでも広く感じられるんです。
床面積は同じでも、広さの印象が全然違って見えます。
つまり、吹き抜けは、平屋の空間を最大限に活かす要素の一つなんです。
ロフトなどの空間が作れる
平屋はワンフロアで構成されるため、どうしても天井までの空間を持て余してしまうことがあります。
ですが、吹き抜けを作ることで、その上部空間を有効活用することが可能になります。
具体的には、吹き抜けの上部に床を設けることで、ロフトとして活用できる空間が生まれます。
趣味やワークスペースとして、子どもの遊び場として、収納スペースとして、少し考えただけでもこれだけの活用方法が考えられます。
デッドスペースになりがちな天井付近の空間を最大限に活用できます。
家族のつながりを育む空間
家族との時間を大切にする家づくりは、暮らしの質を高める上で大切ですね。
吹き抜けのある平屋は、家全体をゆるやかにつなぎ、その開放感から家族の生活空間を一体的なものに変えてくれます。例えば、リビングに吹き抜けをつくり、その上部に子どもたちが遊べるスペースのロフトを作るとします。
壁による空間の隔たりがないので、子どもたちがロフトにいても、リビングにいる家族と簡単に会話することができます。
家族みんなが互いの気配を感じながら暮らせる、温かい空間をつくってくれるんです。
後悔しないための!吹き抜け平屋のデメリットと対策
吹き抜けのある平屋は開放感やスタイリッシュなデザインが魅力ですが、同時に暑さ寒さの問題や音の問題など注意すべきデメリットもあります。
ですが、きっちとした施工や、適切な空調設備、音対策を考えた間取りにすることで、これらの課題は解決できるんです。
ここでは、デメリットとそれを解消するための具体的な内容を詳しくお話ししていきます。
冷暖房効率の低下と対策
吹き抜けのある平屋は、魅力がいっぱいだけど、問題はエアコンの効率が下がる可能性があることです。縦に広い空間がある部屋では、冬の暖房の温かい空気は天井付近にたまりやすく、夏の冷房の冷たい空気は床付近にたまりやすくなってしまうので
どうしてもエアコンの効きが悪くなってしまいます。
特に暑さ寒さは、その空間で快適にすごせることに直結するので。わたしはこれが一番のデメリットだと感じています。
では、このデメリットの対策はと言いますと、断熱性・気密性が高い家にする。そして、適切なエアコンを選ぶ。これなんです。
高断熱・高気密性能の重要性
高い断熱性能は、家の中の温度を安定させます。一年を通して快適な室内環境をつくるためにはまず欠かせないです。
断熱性能が高い家は、外の冷気や熱気のが建物を通して伝わるのをしっかり遮断してくれます。
さらに、高い気密性も同じく欠かせません。
高い気密性は、外からの冷気や熱気の侵入を防ぎ、部屋の空気が外に漏れ出すのを防ぎます。
エアコンが出す適温の空気が漏れることなく、エアコンの効率が良くなることで温度変化を最小限に抑えてくれます。
つまり、高断熱・高気密性能で部屋の温度差(天井・足元の温度差が少ない)が起こりにくい家にすることが対策なんです。
エアコンの効率が良くなると、光熱費も抑えられます。
高断熱・高気密性能は、快適さとエネルギー効率を両立できるんです。
断熱性能と気密性能について、日本一詳しく説明しています。
コチラの記事へ!
2024.12.11家づくりを始めた人に知ってほしい日本の断熱性能の事実
2024.09.27「気密性」は「断熱性」と同じくらい重要なこと
適切なエアコンの選定
忘れてはいけないのがエアコン。
吹き抜けは天井が高く、空気の容積が大きいため、通常の部屋よりも冷暖房の負荷が高くなります。そのため、表示されている畳数よりも2〜3ランク上の能力を持つエアコンを選ぶのがおすすめです。例えば、14畳の空間であれば16畳対応のエアコン、18畳であれば20畳対応のエアコンを選ぶのがコツです。
常に最大出力で出力で稼働する能力よりも、余裕のある方が電気代もエアコンの寿命にも優しいです。
さらに、吹き抜けがある部屋が広い場合は、100V対応のエアコンではなく、200V対応のエアコンを選ぶのを強くおすすめします。
エアコンは、部屋を設定温度にするまでに最も大きな電力を消費しますが、200V電源のエアコンは100V電源のエアコンに比べて出力が高いため、より短時間で設定温度に到達することができます。
結果的に大きな電力を消費する時間が短くなり、省エネにつながるというわけです。
効率を示す指標であるAPF(通年エネルギー消費効率)も200V電源のエアコンの方が高いです。
ちなみに、200V対応のエアコンだからといって、電気代が2倍近く高くなることはありません。電気代はVによって決まらないからです。消費電力と使用時間で決まります。
ですので、200V対応のエアコンの方が短時間で部屋の温度を快適にできるため、無駄な電力消費を抑え、電気代の節約にも貢献してくれるというわけです。
音の問題と対策
吹き抜け平屋は構造的に、音の反響を生じやすく、生活音や会話が広がりやすいということがあります。この問題を解決するためには、吸音材の活用は効果的な手段で、特に天井や壁面に吸音パネルを設置することで、音の反響を抑えることが可能になります。
さらに、間取りの工夫も音の問題を軽減することにつながります。
音が伝わりにくい部屋しっかりと分ける設計を行うことで、生活音の拡散を適切に抑えることができます。
例えば、寝室などは吹き抜けのある部屋からを少し離れた位置に配置するなどが考えられます。
信頼できるハウスメーカー・工務店の選び方
後悔しない吹き抜けのある平屋を建てる際には、信頼できるハウスメーカー・工務店を選ぶことがかなり重要です。
というのも、吹き抜けのデメリットである暑さ寒さ問題をクリアできる家を建てられる工務店が必須だからです。
そして、ハウスメーカーや工務店によって断熱性能がまちまちです。
つまり、断熱性・気密性の技術が高い工務店を選ぶことなんですね。
手っ取り早いのは、その工務店の過去の施工実績を見ることです。
どこに吹き抜けをつくっているのか、その空間はどんな間取りやデザインになっているのかが一目瞭然です。
その工務店がどんな特徴を持っているか、どれくらい信頼できるかを判断する上でとても役に立ちますよ。
それに、施工事例が多くて、公開されている情報がたくさんある工務店を選ぶことで、具体的なイメージが湧きやすくなり、自分たちの理想を形にしやすくなります。
ベルズワークスの実例紹介:理想を叶えた吹き抜け平屋の施工写真
実際に建てられた家の写真を見ることで、具体的なイメージが湧いてきて、マイホームの夢がもっと現実的に感じられるはずです。
まとめと最後に
ここまで、吹き抜けのある平屋の魅力と、後悔しないための対策を詳しくお話ししてきました。
開放感、家族の繋がり、空間活用といった魅力と、冷暖房効率や音の問題といった課題、そしてその対策。
吹き抜けの最大の魅力はその開放感。縦に広がる空間にロフトなどを作れば空間を有効活用できます。
吹き抜けを通して家族の気配が伝わり、繋がりを感じながら生活できます。
しかし、冷暖房効率の低下と音の問題は重要な課題です。
吹き抜けのある空間は天井が高いので、冬は暖気が天井に、夏は冷気が床に溜まりやすいです。
これを解決するには、高断熱・高気密の家づくりが不可欠です。
外気の影響を遮断し、室内の空気を逃がさないことで、エアコン効率を高め、快適な室温を保ちます。適切な容量・種類のエアコン選びも重要で、特に200Vエアコンの検討は有効です。
音の問題に対しては、吸音材の活用と間取りの工夫が有効です。
吸音材で音の反響を抑え、寝室などを吹き抜けから離れた場所に配置することで、生活音の拡散を抑えられます。
これで、吹き抜けのある平屋について知っていただけたと思います。
次は、ハウスメーカー・工務店を探すことですね。
一番確実なのは直接相談してみることです。
何度も相談したりすることで、自分たちの暮らしとの相性を見極めることができます。
そして、その工務店や建築家がどんな設計スタイルを持っているか、どんな提案をしてくれるか、どんな材料にこだわっているかなども知ることができます。
というものの、いきなり相談はハードルが高いと思いますので、まずは資料請求ですね。
ベルズワークスの資料請求をどうぞ!
ベルズワークスでは、資料請求してくれたからといって、直接の営業(訪問や電話)は行っておりませんので安心してください!