ガレージと生活空間の融合

バイクを愛している施主様がガレージを希望されていましたので、それなら生活の一部に取り入れてしまおうというのが今回のテーマでした。一旦外に出なくてもリビングからアクセスでき、ガレージとリビングの境界をガラス扉にする事によりガレージが日常に溶け込むようデザインしました。もちろんただのガレージを生活の一部にしても意味がないので、ガレージをショールームのように仕上げ、生活に華を添えるよう細かな部分まで設計しました。いつ来客があってもバイクを、そしてガレージを褒めてもらえるようなお家に仕上げました。

リビングの壁にはガレージと同じく木片をプレスしたOSB合板を使用し、リビングの壁とガレージの壁がつながって見えるため、リビングの奥行きが広く見えるような空間を作り出しました。
また、ガレージのレンガ調タイルをキッチンに使用したり、要所要所で壁に貼ることで家全体のデザインをまとめました。

一般的にガレージにこもってバイクをいじっていると、その間家族とは隔たりができてしまいがちですが、このお家なら家族との空間を共有でき、いつでも家族同士がお互いを感じられるようになります。趣味の時間さえも家族との隔たりをなくし、本当の意味で、生活との融合を実現したお家だと思っています。
バイク好きな施主様の夢を叶える、ガレージと生活が融合するお家が完成しました。

空間のつながりを大切に

ガレージを生活に溶け込ませるには、リビングとの一体感が必要だと感じました。しかしリビングとガレージの間に扉を付けずに生活する事はできないので、ガラス面の多い扉を使いリビングとの境をいかに無くすかを考えました。
壁はOBS合板、天井は梁(天井に使用している太い木材)を見せ、リビング・ガレージを同じ仕様にすることでリビングとのつながりを表現しました。扉の上にもガラスを使用し、ガレージの天井までをリビング側から見せるなど、細かな部分まで意識したデザインです。
こうすることで、リビングとガレージをしっかりと区切りながらも、空間のつながりは遮断しない「融合」を実現しました。

ほんの数歩で洗濯物が干せる

ベルズワークスの施主様は中庭を設けられる方が非常に多いです！と言うか、中庭に共感をいただき建てて下さる方が多いんです。
こちらのお家も洗濯機のある部屋を中庭に隣接させ、洗濯物をすぐに干せるよう設計しています。大きな段差もなく、高齢になっても洗濯の負担を強いられることなく生活できます。この便利さは、もちろん今のうちから実感いただけると思います。一旦玄関でスリッパに履き替えて洗濯物を干さなければならないのか、このお家のようにほんの数歩で洗濯物を干せるのか、あなたらならどちらを選びますか？

見どころ

ブラックの外壁に映えるように玄関とバイクガレージのシャッターに木目を使用し、コントラストをつけた外観に仕上げました。また、外壁には最小限の窓のみを付け、このコントラストの邪魔をすることのないデザインにしました。家の中への明かりは中庭から採ることにし、日中しっかりとリビング・ダイニングに光が差し込むよう設計しています。

ビンテージ感のある家具と調和をもたせるため、テレビボードは工事現場で使われる足場を使い、壁に埋め込む形で製作しました。オリジナリティーあふれるこだわりのテレビボードが完成しました。

28坪の平屋で家族4人が快適に暮らせる空間と、大好きなバイクのためのスペースの両立を実現させることができました。