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UA値って何?2024.08.29

UA値って何?

投稿日:2024.01.11
更新日:2024.08.29

家づくりを始めるとよく耳にする「UA値」。
今ではこのUA値がいい家の指標の一つとなっており、ハウスメーカーや工務店が競うようにUA値を出しています。
そこで今回はこの「UA値」を極力簡単にご説明したいと思います。
説明しようとするとどうしても小難しい話になってしまいますので、そういうのを省いてめちゃくちゃ簡単に分かりやすくお話したいと思います。

UA値とは?

UA値(ゆーえーち)とは、日本語に訳すと「外皮平均熱貫流率」の事で、
簡単に言うと、
建物の中の熱の逃げやすさの事です。

夏で言うと、家の外の熱が家の中の空気をどれぐらい温めるのか、
冬であれば、家の中の暖かい空気がいかに逃げていくのか、
を数値で表したものです。

夏場、冷房を効かせてキンキンに部屋の中を冷やしても、冷房を切ってしまえば徐々に暑くなりますよね。
冬場は逆のことが言えます。
徐々に暑くなる(冬場は寒くなる)、この度合いのことです。
家を建ててもこのUA値が違うと、熱が入ってくる(熱が逃げる)速度が違ってくるということです。
つまりUA値は家の性能を表す一つの数値となっています。

UA値は値が小さいほど性能が高い

次の章「UA値の基準は?」でUA値の数値が出てきますので前情報としてお伝えすると、UA値は数値が小さくなるほど断熱性能が高くなります
例えば、UA値0.46とUA値0.23では、0.23の方が断熱性能が高くなるということです。
気をつけていないと間違えそうですね!

UA値の基準は?

現在日本で一番厳しい基準を設けいているHEAT20 G3での茨城県のUA値は0.23W/(㎡・K)です。
HEAT20とは、「20年先を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」が定めた基準で、国が求めている基準よりもかなり高い断熱性能を実現することを目指している団体です。
HEAT20にはグレードがG1、G2、G3と3つあり、G3の基準が一番高くなります。
詳しくは以下の表を見てください。

グレード 最低の体感温度
G1 おおむね10℃を下回らない
G2 おおむね13℃を下回らない
G3 おおむね15℃を下回らない

冬場でも室内温度が、上記温度より下回ることがない、という事になります。

HEAT20での茨城県のUA値

各グレードの茨城県のUA値を見てみましょう。
※茨城県でも市によって変わりますが、水戸市、土浦市、つくば市など一番多くの市が5地域(※※)に分類されているので、下の値は5地域を表示しています。
※※ 5地域とは5つの地域という事ではなく、地域区分で5に当たるということです。地域区分は日本全国の市ごとにそれぞれ区分されています。

グレード UA値
G1 0.46
G2 0.34
G3 0.23

このように一番グレードの低いG1で0.46、グレードの高いG3で0.23という基準が設けられています。

ところで、日本の住宅の断熱性能は先進国で最下位レベルってご存知ですか?
家づくりを始めた人に知ってほしい、日本の断熱性能の事実2023.8.23家づくりを始めた人に知ってほしい、日本の断熱性能の事実

ベルズワークスのUA値は?

ベルズワークスでは断熱材に「フォームライトSL」を使用しており、フォームライトSLのUA値は0.23となり、HEAT20 G3においても最高品質となります。
フォームライトSLや断熱に関しては以下の記事をご覧ください。
夏でも冬でも快適に過ごす「断熱」の重要なお話!2023.10.19夏でも冬でも快適に過ごす「断熱」の重要なお話!

UA値は断熱材だけではなく、窓や屋根、床、玄関ドアなどが影響を与えます。
ベルズワークスでは最高品質のものから標準的なものまで取り揃えておりますので、ご予算に応じた設計が可能となっておりますので是非ご相談ください。

UA値が下がる(高性能になる)とどうなる?

UA値は値が小さくなるほど高性能になるとお伝えしましたが、
では、UA値が下がるとどうなるのでしょうか?

夏場は涼しく、冬場は暖かくなる

UA値が低い家(高性能な家)に住むと、室内温度が外気の影響を受けにくくなります。
そうなると、
夏場は冷房の効きが良くなり涼しさを保つことができ、
冬場は少しの暖房で室内が暖まり、日によっては暖房をつけなくても暖かく過ごせる家になります。

電気代が安くなる

UA値が低い(高性能)と外気の影響を受けにくくなり、エアコンの効きが良くなリます。
夏場は高めの温度設定でも十分涼しくなり、冬は低めの温度設定でも暖かくなり、その分電気代を抑えることができます。
特に冬場はエアコン代が高くなるので、つけなくても過ごせる、またはゆるくつけるだけでエアコン代を抑えることができるのがいいですね。
エアコンが頑張らなくていいので、電気代が安くなるという事になります。

カビが発生しにくくなる

UA値が下がるとカビが発生しにくくなります。
カビが生える条件は水分とエサ(ホコリなど)であり、UA値が低くなると結露しにくくなり、結果としてカビが発生しにくくなるんです。
結露は空気と物体の表面温度の差により起こるので、外気の影響を受けにくくなると壁やサッシの表面温度と室温との間に差が生じにくくなります。
したがってカビの発生を防ぐにはUA値を下げる事が重要になります。

健康被害が少なくなる

冬場に家の中が暖かくなるということは、体への負担が減り、浴室との温度差も減りヒートショックなどを防ぐことができます。
特に歳を取ると、室内の温度差により、心臓や脳への影響が大きくなります。
お風呂やトイレの中で亡くなる人数は交通事故による死亡者数よりも多いと言われていますので、他人事として捉えるのは危険だと言えます。
UA値を下げることでヒートショックの予防になるとすると、やはり高性能な断熱は欠かすことができません。
お風呂で溺死!? ヒートショックを防げる家と、防げない家!2023.8.31お風呂で溺死!? ヒートショックを防げる家と、防げない家!

環境保護につながる

「電気代が安くなる」のところでお話した通り、エアコン効率が高くなるので省エネ住宅となります。
エアコンが通常よりも頑張らなくてもいいので、二酸化炭素の排出量が減り、社会問題に貢献できるメリットがあります。

UA値を下げるにはどうしたらいい?

それでは実際にUA値を下げて高性能な家にするにはどうしたらいいのか見ていきたいと思います。

断熱材に高性能な物を使用する

まずは高性能な断熱材を使用するということですね。
UA値が低い高性能なものを使用することで熱が外気に逃げにくく(伝わりにくく)なりますので、まずは基本となる断熱材に注目し、ちゃんと高性能なものが使われているのかを確かめてみましょう。
ベルズワークスでは、フォームライトSLというUA値0.23の最高品質の断熱材を隙間なく吹き付けています。

ただし、断熱材も施工方法により性能を損ねてしまう可能性もありますので、気密性にも注意を払っているかどうかを工務店やハウスメーカーに確認してみましょう。
ベルズワークスの気密性に関する施工は以下のページに記載していますので、参考にしていただければと思います。
「気密性」は「断熱性」と同じくらい重要なこと2024.02.14「気密性」は「断熱性」と同じくらい重要なこと

窓の断熱性能を上げる

現在の家で、熱の出入りが最も大きいとされているのが窓です。
ほとんどの家では外壁にたくさんの窓を付けているので、そこから熱の出入りが多くなるのは当然の話ですね。
窓の断熱性能を上げればさらにUA値を下げることができるので、窓の断熱性能についても確認しておきましょう。

窓は以下の2つのパーツに分けることができ、それぞれにおいて断熱性能が高いものが存在します。

  • ガラス
  • サッシ

ガラスの断熱について

ガラスについては、1枚ガラス、ペアガラス、トリプルガラスというものがあります。
ペアガラスとは、「ガラス-空気層-ガラス」と2枚のガラスの間に空気層があり、魔法瓶効果で熱を伝わりにくくするものです。
トリプルガラスは、「ガラス-空気層-ガラス-空気層-ガラス」の構造で、3枚のガラスを使い間に2層の空気層があるものとなります。
断熱性能でいうとトリプルガラスが一番高くなりますが、価格も上がってしまいます。
ベルズワークスではペアガラスを標準仕様としており、オプションによりトリプルガラスも取り揃えております。
さらに空気層にアルゴンガスを封入し、空気よりも熱を伝わりにくくしたものや、空気を抜いて真空にしたものなどのバリエーションもあります。

サッシの断熱について

サッシとは窓枠のことで、サッシは通常アルミが多いですが、金属は熱を伝えやすいので夏場はサッシが熱をもち、冬場は冷たくなり結露もします。
結露は室内の空気と外気とに温度差があることで発生します。
室内のサッシ周りの暖かい空気がサッシによって冷やされる事により結露するんですが、これを防ぐには樹脂サッシを使用します。
樹脂とはプラスチックをイメージしてもらえれば分かりやすいと思いますが、樹脂を使用することにより熱を伝わりにくくし断熱性能を上げます。
ベルズワークスでは樹脂サッシを標準仕様としているので、上記のペアガラス&樹脂サッシで断熱性能を上げています。
弊社標準仕様の窓↓
高性能樹脂窓 APW 330 (YKK AP株式会社)

玄関ドアの断熱性能を上げる

意外に思うかもしれませんが、熱の出入りが多い場所が玄関です。
開閉する回数が多いというのもありますが、やはり断熱性能によって熱の出入りに差ができているのが現状です。
夏場は外気によってドアが温められ、それによって玄関の中の温度が上がります。
冬場は逆になり、家の中の空気が玄関からも冷やされます。
それを防ぐために断熱性能の高い「断熱玄関ドア」というのが存在します。

ベルズワークスでは現在「断熱玄関ドア」を標準仕様とし、オプションでさらに断熱性能の高いものもご用意しております。
玄関の断熱性能を上げることで、エアコンによる電気代を軽減することもできます。

まとめ

UA値について分かりやすくお話してきました。
UA値を下げることでメリットがたくさんあることもご理解いただけたと思いますし、UA値を下げる方法もご理解いただけたかと思います。
家の断熱性能は、住んだ後の生活の質に大きな影響を与えることになります。
そのためにもUA値の低い高性能な家に住むことで、生活費を抑え、快適に暮らす事が大切です。
したがって、UA値は家の性能を示す大切な指標の一つとなっています。

ただし、高性能になればなるほど建築費は上がっていきますので、家の性能に関してはハウスメーカーや工務店としっかり話し合って決めていきましょう。
また、家のUA値を決めるのは断熱材だけではなくサッシなんかも関わってきますので、予算に合わせてグレードを決めることになります。
しかし、断熱は住んだ後の生活の質に直接影響があるので、目に見えないところではありますが、お金をかけるポイントであるとお伝えしておきます。

とにかく、ご家族だけでは判断できかねる内容だと思いますので、UA値についてしっかり話ができるベルズワークスにご相談いただければ間違いないです!
まずは以下のボタンより、無料個別相談をご利用ください。

投稿者:朝倉蓮

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